愛知県の社会保険労務士が、ご自身のブログに「モンスター社員をうつ病にして追放する方法」などと称する記事を複数掲載。
こんな記事を昨年(2015年)末に目にしてドン引きしました。
事件の概要はこんな感じ(毎日新聞より引用)。
愛知県社会保険労務士会(鬼頭統治会長)は、同会会員の社労士が「社員をうつ病に罹患(りかん)させる方法」などとした文章をブログに記し「社労士の信用、品位を害した」として3年間の会員権停止処分と退会を勧告することを決めた。処分は同会の規定で最も重い懲戒処分という。
社労士は自身のブログに、社員を「うつ病にして会社から追放」する方法として「バツを与えるべき根拠を就業規則に盛り込みましょう」「モンスター社員に降格減給与えてダメージ与えます。適切な理由でっち上げましょう」「万が一本人が自殺したとしても、うつの原因と死亡の結果の相当因果関係を否定する証拠を作っておくこと」などと記し、11月24日にブログに掲載した。ネット上で批判が相次ぎ、現在ブログは公開されていない
話題になったとき、ギリギリ間に合ってブログの内容は読んでみたのですが、とにかく凄い。
※現在は閉鎖されています。
一般的にどの社会保険労務士のコンテンツにも、
就業規則に基づいて、まず譴責(けんせき)等の懲戒処分をし、それで改まらなければ処分のレベルを上げていき、最後は解雇までもっていく。
この程度のことは大概書いてあるので、ごく普通。というか経営者の目線で見てもきっとあるべき姿のことを書いてあるのかな。と思うんですが、
この黒侍のブログには
「うつ病に罹患させて」とか「退職に追い込む」とか、「自殺されても因果関係を否定する証拠を用意しろ」とにかく攻撃的。
「うつ病に罹患させて」なんて事件にまで発展しそうな言い回しですよね。
この手のサイトを色々見ていて「モンスター社員」と云う言葉がよく出てくるので、色々調べてみました。
わかりやすいサイトがあったので、ご紹介
日本の人事部 https://jinjibu.jp/article/detl/bizguide/427/
ここのサイトを参考にさせて頂くと、
モンスター社員とは「親介入型」「反抗型」「パワハラ型」といった感じで、お子様感覚、というか大人になりきれない大人のことを指すのかな。と思います。
企業って、
・「有給休暇を取得しようとしたり」
・「時間外手当を請求したり」
・「会社が応じなければ労基署に相談したり」
と、まぁ黒ければ黒い企業ほど、会社にとって不利益?な事を要求する社員を「モンスター社員」と呼んでみたり「問題社員」と位置づけする傾向にあるとか。
で、そういう黒い定義を踏襲するために「うつ病に罹患させて」なんて過激な思想が出てくるんじゃないかな。と思うんです。
この内容を履行するためには社長さん一人じゃ無理なわけで、直属の上司であったり、同僚である人間も絶対に関与するんじゃ無いかと思います。
ある意味で会社一丸となったパワハラです。
就業規則に違反した社員に対してはもちろん相応の罰則があってしかりと思いますが、
それは「問題社員」という定義がしっかりしていてはじめて成立するのではないかと思います。