成年後見詐欺という定義

以前、伯母が交通事故に遭い寝たきりになってしまったことがあります。
伯母は独身で子どもも居なかったのですが、そのときに慰謝料や何やらで大量のお金が伯母の元に舞い込んできました。

脳挫傷だったので、自己の意識も曖昧だったこと、
今後も費用面で色々かかること、
親族のそれぞれに皆家族が居て。。。

と、ちょっと冷たくとられるかもしれないのですが、ゆっくり過ごせる施設をみつけ、そこに入所してもらい、後の財産管理は成年後見人にお願いしようと言うことで司法書士さんにお願いしました。
伯母はもう他界したのですが、諸々の財産管理はしっかりやってもらえたので、イイ司法書士さんだったね。と伯父と話したのを今でも覚えてます。

さて、世の中にはそんな正しい司法書士さんばかりでは無くて、酷い黒侍もいたりします。

産経ニュース 高齢女性の6745万円着服の元司法書士を起訴
※いつもなら黒侍の名前書いちゃうのですが、同姓同名の士業の方が多くいらっしゃるので、今回は遠慮しました。

伯母の手元にあったお金が丁度同額ぐらいで、伯母の知人と名乗る「ヒモ」みたいな人がおかしな権利を主張したりと若干もめたことも有り、このニュースは結構衝撃的でした。

ニュースの内容を見るとこの黒侍、約1年半の間にこの金額を何度かに分けて口座から引き出して着服。司法書士事務所の運転資金にしていたとか。

。。。本当に運転資金だけなんですかね?高額すぎませんか?
それでも結局破産してるし。
成年後見制度はこれからの高齢化社会ではとても重要な制度だと思うんですよ。
子どもが面倒見ればすべて解決、とうまくいかないのが昨今の世の中。

ワタシ自身も独身で結婚の予定も未定。
なんやかんやと不動産を所有していたりするし、兄弟は居るけど、死後の葬儀等には関わってほしいけど、可能な限り面倒な手続きは専門の方にお任せしたい。
そんなこともあって、色々調べてるんですよね。

成年後見をお願いする場合、お願いするべき士業さんは弁護士さんか司法書士さん。
司法書士さんって弁護士さんほどでは無いけど、法律で定めた分野、範囲のみの限定された法律業務を行うことが出来るそうです。
法律業務範囲に制限が無い弁護士さんの行き届かない部分を補完することが出来る士業。という感じですかね?

たとえば以前記載した過払い金請求に関しても、140万円以下の事案の場合であれば司法書士さんでもOKだったりします。

そういう意味で考えると、司法書士さんも弁護士さんよりも小規模だけど身近。
行政書士さんの記事で書いた言い回し同様、「街の電気屋さん」的存在であってくれる方がありがたい気がします。
振り込め詐欺、オレオレ詐欺等の言葉がここ数年で一気に広がりましたが、「成年後見詐欺」という言葉も近い将来に出来てしまうのではないか。と思っているのはきっとワタシだけでは無いと思います。